松井 優子
- Professor(教授)イギリス文学・文化
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- ガウチャーホール G1110研究室
19世紀から21世紀にかけての英国の文学・文化が専門領域です。詩や小説がどのような形で読み手のもとに届き、どのような場で読まれ、知と喜びと想像力の源として、それぞれの時代においてどのように人々の日々の力になってきたのか、言葉が構築する世界が現実世界の読み手をどのように個別化し、かつ繋いでいくのかといったことに関心をもっています。現在は、ロマン主義時代の歴史小説やスコットランドの作家の作品を中心に、小説の概念や小説批評の歴史を再考したり、UKにおける文化的アイデンティティの展開と文学との関係について考察したりしています。特に、19世紀の作家Walter Scottの多様な近代的受容を通して、19世紀に小説が果たしていた社会的・文化的役割について検討しています。
授業では、日本語では「イギリス」と呼ばれている国の地域的・言語的多様性に注意を向けながら、作品成立の背景や読み手と作品との関係を歴史化すること、そのうえで、現代における文学の意義をともに考えること、そして何よりも、精読に基づいた自由な解釈をともに楽しむことを心がけています。
Research Interests
イギリス文学・文化(British Literature and Culture)
担当科目
イギリス文学特講、イギリス文学演習など