コロナウイルス禍は、いよいよ大変な局面になってきました。自身の健康を維持する、という水準ではなくて、自身が今まで通りの移動、発話、生存をしていることがなんらかのダメージを他人に及ぼしてしまうかもしれない、ということに極めて鋭く自覚的にならなければいけない局面になりました。わたしもじわじわとココロが疲れていくのを感じています。
American Footballというバンドの大傑作、1999年のデビューアルバムに、まさにこの事態に際して世界中の人が求められている対処、”Stay Home”という超名曲があります。歌の内容はまったく違う文脈についてです…人と一緒にいるのはほんとうに辛い、それだったら引きこもってしまおう、でもそれでいいのかな…と懊悩する曲です。1990年代の若者たちに特有のほの暗い内省、その自己満足からの自己否定、の歌だと言えます。
20年前は自分の青臭い孤独を正当化するために聴いていたこの曲が、今となってはまったく違う意味を持ってきました。また近いうちのいつか、多くの友人や学生とともに過ごせる時間をこちらに引き寄せるために、2020年3月に “Stay Home” を大音量で聴いています。しばらくは家にいて、カレーをつくったり、本を読んだり、逆立ちの練習をしたりしたいと思います。
“Stay Home”
don’t leave home again
if empathy takes energy
cause everyone feels just like youthat’s life – so social
that’s life – so social
that’s life – so social…that’s life – it’s so social
so physical
so so-so
so emotional
so stay home