日本アメリカ文学会東京支部12月例会のシンポジウム「環境をアダプトする:エコクリティシズムと視覚芸術」に発表者として登壇します。
私の発表タイトルは「Rest in the West–西部劇、男性性、精神医療」です。Owen Wisterによる西部劇のはじまりとされる小説 The Virginian(1902)と、同時代の精神医療言説の関連性、ジェンダーや労働および家庭生活をめぐるイデオロギーの類似性を考えます。
〈2018年度12月例会のお知らせ〉 (日本アメリカ文学会東京支部)
近代文明が引き起こす人間の「心的な病」に対して、「手つかずの自然」が発見され対置される、と同時に対置されるというかたちで文明の外延にあらためて取り込まれる、というメカニズムは、もちろん西部劇という「現代の神話」でも機能しています。その力学を小説のプロット、構造の解析を通して、うまく説明できればな、と思います。